システム建築とは、どのような建物ですか?

建築物を構成する部材や納まりを徹底的に標準化することで、作業効率の向上を図り、建築生産プロセスをシステム化した工業化製品です。第二次大戦中に、アメリカ軍が採用した「かまぼこ型兵舎」が始まりです。当時の兵舎の機能には、大量生産性、組立・解体の容易性が要求されました。これを満足するため、複数の部材の標準化が進められ、これが「システム建築」として成長しました。システムとは、複数の構成要素を組織・体系化することで目的のために規則的に結合させた集合体と理解できます。
現代では、「システム建築の”システム”=コンピューター化」と広義の意味として置き換えても良いと考えられます。